腹腔鏡手術について

当院では「腹腔鏡」を用いた手術を行っています。その適応や入院スケジュールなどをご説明します。

腹腔鏡手術とは

お腹の中には、胃や腸、卵巣、子宮など多くの臓器が入っている「腹腔」という空間があります。この中を腹腔鏡という内視鏡で見ながら、専用の器具を用いて手術する方法が腹腔鏡手術です。腹腔鏡や器具は、お腹に開けた2~4箇所ほどの小さな穴からさし込んで操作します。
手術中は全身麻酔をかけますので、痛みを感じることなく、眠っている間に手術が終わります。当院での腹腔鏡手術は、麻酔科認定医の管理下において産婦人科医2名、外科医1名の3名体制で行っています。

当院での腹腔鏡手術の適応

■多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣のホルモン異常によって、排卵障害や生理不順がおこる病気で、不妊の原因のひとつです。妊娠を希望される場合、飲み薬や注射による治療を行い、排卵を促します。
また、腹腔鏡手術で卵巣に複数の小さな穴を開ける手術(腹腔鏡下卵巣多孔術:LOD)を行うと、薬に対する反応が良くなったり、自然排卵率や妊娠率が上がったりする効果が期待できます。

■子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。生理痛や不正出血、腰痛などの症状がみられるほか、不妊や流産の原因になる場合があります。筋腫ができた場所や症状によっては、手術が勧められます。
筋腫だけを取る手術と、子宮を全摘出する手術があり、どちらも腹腔鏡手術で対応可能です。ただし、場所や大きさによっては、腹腔鏡手術が難しい場合があります。

■良性卵巣腫瘍

卵巣にできる良性の腫瘍です。腫瘍の大きさや状態、妊娠の希望の有無によって、卵巣の切除や腫瘍のみの切除手術が勧められます。

■子宮内膜症

子宮の内膜やそれに似た組織が、子宮の内側以外に発生する病気です。できやすい場所としては、卵巣や、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩)、子宮を支えるじん帯などになります。卵巣にできた場合は「卵巣チョコレート嚢胞」と呼ばれます。
病巣がはっきりしている場合は、手術で切除する場合があります。

■子宮外妊娠(異所性妊娠)

子宮の上2/3(子宮体部)の内膜以外に受精卵が着床した状態です。卵管での着床が最も多く、受精卵の成長によって卵管破裂の危険性があるため、手術が必要になる場合があります。

腹腔鏡手術のメリット・デメリット

メリット デメリット
・手術の傷が小さい
・開腹手術に比べて手術後の痛みが少ない
・回復が早く、入院期間が短期間で済む
・手術後の癒着が少なく、妊娠への影響が少ない
・モニターを見ながらの手術のため、開腹手術に比べて時間がかかる ・腸の癒着が強い場合や、予期しない手術中の出血などがあれば、開腹手術に切り替える必要がある

入院期間と入院スケジュール

当院での腹腔鏡手術の入院期間は、5~6日間になります。
入院から退院までのスケジュールは下記のとおりです。
※状態によってはスケジュールが変更になる場合があります。

●手術前日

16時~17時の間に当院受付にお越しください。
入院後、食事することができませんので、
遅めのランチや間食をおすすめします。

●手術当日

朝6時まで水分を摂れます。
手術中は麻酔で眠った状態になります。
手術後は、1階の回復室でお休みいただきます。

●手術後1日目

回復室から病室に戻ります。
お食事は昼食から開始になります。

●手術後2日目

傷の状態が良ければ、シャワー浴ができます。

●手術後3~4日目

順調に経過すれば退院になります。

入院費用

手術は保険診療です。限度額適用認定証の適応が受けられます。
自己負担金額は個々の収入によって異なります。(約10万円)
ご自身で加入されている医療保険の適応も受けられます。

病室の設備・アメニティについて

病室は全室、シャワー・トイレ完備で、テレビや冷蔵庫などを備えています。
入院中の入院着(上下に分かれたパジャマ)のほか、シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、タオルなどのアメニティグッズも揃えています。

担当医師

産婦人科内視鏡技術認定医3名
外科専門医2名
泌尿器科専門2名

上記のほか、気になることや不安なことがあれば、下記の番号にお問い合わせください。

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